IRS-U(インターナショナル・レスキュー・システム・ユニット)

ロボットテクノロジーを配備した「国際救助隊」を目指して

 近年、地震や台風、水害、雪害などの自然災害が頻繁に起こっています。また、原子力発電所の事故やテロ災害、列車脱線事故などの人為災害も後を絶ちません。これらの災害・事故現場に人が入って行ってレスキュー活動を行うことは、二次災害が発生する危険性があり、レスキュー隊員の安全性を最優先させなければなりません。
 国際レスキューシステム研究機構(IRS)では、そのSearch and Rescueにおいて、人に代わって瓦礫内に閉じ込められている被災者の発見や災害現場の情報収集を行うためのレスキューロボット・システムの研究開発を進めています。そして、レスキューロボット・システムを実用化するためには、これら最先端の技術と全国の救助救急活動に関わる隊員の方々とが融合し一つのシステムとして構築する必要があると考えています。

 しかし、現状のロボットシステムの多くは実践運用経験が乏しいのが実状です。IRSは消防関係者はじめ自治体などとともに、実証実験や訓練を重ねてきました。隊員からのロボットの性能や操作性、システムなどの評価を研究者にフィードバックし、災害現場での実用化を目指し、更なる開発を進めています。そして、2006年3月、IRSでは、ボランティアとして個人の意思で参加する消防・救助・救急隊員で編成されたレスキューチーム、「インターナショナル・レスキュー・システム・ユニット」(IRS-U)を発足しました。  

 世界有数の地震国であり、ロボット先進国でもある日本から、レスキューチームがロボットシステムを搭載して災害現場に行き、率先して瓦礫の中から被災者を救い出す――その実現のために、IRS-Uは活動を続けていきます。


【IRS-Uの活動内容】
 (1)レスキューロボットの実証実験・評価への参加
 (2)実災害を想定したレスキューロボット想定訓練の参加
 (3)レスキューロボット・システムの勉強会と意見交換会

上記活動の企画・運営をIRSが行っています。

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特定非営利活動法人 国際レスキューシステム研究機構

 国際レスキューシステム研究機構(IRS)は、先端技術による災害対応の高度化と、その普及を図ることを目的として設立された、研究者を中心とした産官学民による組織です。いろいろな人材や組織、機関の力を結集し、その協力によって、安全で安心して暮らせる社会の実現に貢献することを目的としています。

〇設立:2002年4月18日(特定非営利活動法人として内閣府より認証を受ける)

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グローリー株式会社

【事業内容】
 通貨処理機、情報処理機及び通貨端末機器、自動販売機、自動サービス機器などの開発・製造・販売・メンテナンス

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ロボット×レスキューフォーラム2016

 来る2016年12月3日(土)に「ロボット×レスキューフォーラム2016」を下記の要領で開催いたします。
 レスキューロボットコンテスト実行委員会では、「技術を学び 人と語らい 災害に強い世の中をつくる」という理念の下に防災啓発活動を行っており、防災や災害対応の啓発と創造性教育の場の提供を目的として、「レスキューロボットコンテスト(レスコン)」を2000年から毎年実施しています。また、2015年1月にはこのレスコンをはじめとする事業を運営統括する団体として、(一社)アール・アンド・アールコミュニティーを設立しました。
 本フォーラムは、この防災啓発活動の一環として、レスコンに興味をお持ちの方だけでなく、一般の方々も対象として、災害救助やロボットに関する話題を提供することを目的としています。本フォーラムは、計測自動制御学会システム・インテグレーション部門レスキュー工学部会との共催による「レスキュー工学シンポジウム2016」と「レスコンシンポジウム2016」との2部構成で開催いたします。また、「レスコンシンポジウム2016」では、4月に発生した熊本地震の視察報告も行います。皆さまお誘い合せの上ご参加ください。
 なお、「第17回レスキューロボットコンテスト」として競技会大阪予選を2017年6月25日に大阪府立北大阪高等職業技術専門校にて、競技会東京予選を7月2日に東京都立産業技術高専 荒川キャンパスにて、競技会本選を8月11・12日に神戸サンボーホールにて開催を計画しています。本フォーラム後半の「レスコンシンポジウム2016」は、このコンテストの説明会を兼ねています。

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第55回 神戸RT研究会

 近年、ドイツの「Industrie4.0」をはじめ情報通信技術を用いた新しい製造業への取組みが世界中で活発化しています。本講演では、ドイツの取組みを中心に先進製造に関わる米国、欧州、中国の取組みおよび製造分野におけるロボットの利用状況について概説し、ロボットソフトウェア技術の動向、日本における取組みについて解説を行います。

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ものづくり産業紹介セミナー

 「ものづくり産業紹介セミナー」では、今後成長が期待される産業分野に関する情報を提供しており、過去には、次世代自動車産業、二次電池産業、農業産業をテーマに取り上げてきました。
 今回は、製造業の喫緊の課題である人材不足の解消や生産性向上に有効と考えられ、今後の一層の普及と市場の拡大が期待される「産業用ロボット」をテーマに取り上げます。
 本セミナーでは、産業用ロボットの専門家から産業用ロボットの市場動向や今後の展望についてお話いただくとともに、産業用ロボット分野の主要企業から自社の取り組みについて解説・紹介いただきます。

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姫路ロボ・チャレンジ大会

 「姫路ロボ・チャレンジ」は、ロボットの競技会を通じて、最先端の技術に触れてもらうと同時に、未来を担う子ども達がその年令に応じたロボット競技に自ら参加できる場を提供します。最先端技術のつまった2足歩行ロボットを間近に見ながら、テレビでは得られない感動・発見を子ども達に感じてもらいたいと思っています。

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あそぼう! まなぼう! ロボットランド

 競技会本選開催中の会場1階では、レスキューロボットの試作機の展示、企業や消防関係団体の展示、操縦体験、工作教室などを行っています。
 競技会と共にご覧ください。

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レスキューロボットコンテスト

 レスキューシステムの拡充という大きな目標に向けて、継続性と求心力を得るための一つの手段として、救命救助活動を題材としたコンテストを行うことを提案します。
 私たちはロボットコンテストを「教育」「科学技術」「社会性」の三つの軸で評価することを考えています。

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産業用ロボット一週間操作教育コース

 当センターは、経済産業省 近畿経済産業局から「異分野連携新事業分野開拓計画(新連携)」の認定を受け、 日本で初めて産業用ロボットシステムの導入計画から、設計、製造、設置、稼動、メンテナンス、オペレーター教育まで一貫した業務を提供します。

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次世代ロボット人材育成プロジェクト

 ロボット技術(RT)、ユビキタス技術(UT)、情報技術(IT)の融合領域である次世代ロボット分野は、これからの日本の産業の要の1つです。
 本事業では、ATR、大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学、(財)大阪市都市型産業振興センターが連携し、中小企業製造業の社会人を対象として、RT・UT・ITが統合的に扱えて市場を創出できる次世代ロボット分野の中核人材を育成します。

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